その他2 <慢性的な感染の原因について>

2020/11/10
抗生剤の使い方のコラムでお話した、
「慢性的な感染には真の原因が潜んでることが多い」ということについて、
少し具体的にお話したいと思います。

膿皮症は皮膚での細菌感染で起こる代表的な疾患で、抗生剤で良化することが多いものですが、
再発率も高いものです。
細菌性膀胱炎も名前の通り細菌が膀胱内に侵入して炎症を起こすもので、
単発であれば抗生剤を投与して治療すればよいですが、
再発を繰り返すことがあります。

これらは、病変部に細菌がいるので、
原因=細菌
と考えがちですが、
そもそも皮膚には細菌がいるものですし、
皮膚の細菌は絶えず尿道口から侵入してきているもので、
それにも関わらず普通は問題にならないのです。

普通は。


皮膚は細菌が侵入しないようバリアがあり、
尿道は定期的に尿を排泄することで洗い流す作用があります。

これらが崩れるから感染し、
これらが改善されないから再感染するのです。

皮膚でいえば犬アトピー性皮膚炎や食餌性アレルギー、乾燥肌など、
膀胱炎であれば、陰部周囲の汚れ、形の異常、尿道の異常な弛緩による尿漏れなどですね。

外耳炎の場合は何があるのか、腸内細菌で悪玉菌が増殖している場合はどうか、
そんなことを考えて薬を選択しています。

しっかり病気に向き合って治療していく、そんな病院にしていきたいので、皆様の力をお貸しください。
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