泌尿器編3 <排尿困難について>

2020/08/01
排尿困難は排尿姿勢を取っても尿がなかなか出ない状況を指します。
出ない尿は膀胱に溜まり続けるため膀胱はパンパンになり、
何度もいきみながら少量ずつ排尿します。
少量ずつしか尿が出ない状態は膀胱炎でも見られますが、膀胱内の尿の貯留がほとんどない点が異なります。
 

排尿困難の原因には
  • 結石・腫瘍・炎症などによる物理的な尿道の閉塞
  • 神経障害による尿道の機能的閉塞
  • 膀胱の収縮障害
などが挙げられます。
 
膀胱結石が尿道に落ちて尿道閉塞を起こし石による閉塞を解除した後も
炎症により尿道の線維化が起きて尿道が狭窄したり、
膀胱の神経の機能異常が生じて膀胱の収縮不全が起きることもあります。

胱炎か排尿困難か、
排尿困難の原因については
レントゲン検査やエコー検査で診断できるケースが多く、
当院ではさらに尿道の造影検査が可能です。
(写真は雌犬の逆行性尿道造影と経膣尿道造影)



脊髄疾患などでの尿道の機能的な異常にはCTやMRIが必要になってきますので
その際は対応が可能な施設をご紹介致します。

 
排尿困難が生じている動物は大きなストレスにさらされている状態になっています。
放置することで手遅れとなることもありますのでご来院を検討ください。
- Powered by PHP工房 -