泌尿器編1 <膀胱炎>

2020/07/15
犬の膀胱炎の症状・原因と治療法について獣医師が解説 - 価格.com

膀胱炎を起こす代表的なものには、
  • 膀胱内への細菌の侵入よって生じる細菌性膀胱炎
  • 結石などの機械的な刺激によるもの
  • 特別大きな異常は見られないがなぜか生じる特発性膀胱炎
が挙げられます。

細菌性膀胱炎は犬で、特発性膀胱炎は猫で起きることが多いです。
結石による膀胱炎は犬も猫も起きやすいですね。


細菌性膀胱炎は以下のような流れで起きることが多いです
尿道口から細菌が侵入
      ↓
それらが膀胱内で繁殖
   ↓
炎症を誘発
   ↓
排尿時に違和感や痛みを生じ、頻尿になる

通常はある程度まとまった量を一日数回排尿することで尿道を洗い流しているので膀胱内に細菌が到達しにくくなっていますが、
何らかの原因で尿道口周囲に細菌が増殖したり、侵入した菌が洗い流しにくい状況になっていると膀胱炎になったり治りにくくなったりします。

従って尿道の長い雄より短い雌の方が膀胱炎になりやすく、
ペニスや外陰部周囲の汚れや炎症を放置すると膀胱炎が生じやすいのは理解しやすいのではないでしょうか。
細菌感染に弱くなるようなホルモンの病気(糖尿病、副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症など)がある場合や
しつけがこじれておやつ欲しさに頻繁に排尿をするような場合も
体の自然な自浄作用が働きにくくなります。
 

猫で多い特発性膀胱炎はまだ詳しいメカニズムはわかっていないのですが、
(そもそも「特発性」という言葉は「原因不明」という意味なので…)
ストレスがその一因と言われています。


膀胱炎が単発で生じる場合はただ治療してあげるだけで良いですが、
再発を繰り返す場合はやはり原因について一歩踏み込んで考えなければなりません。
膀胱炎で治療に用いることが圧倒的に多いのは抗生物質ですが、
不適切な使用による耐性菌の発生が動物だけでなく人でも問題となってきています。

まずはおうちのわんちゃんであればペニスや外陰部を観察し、
ねこちゃんであればストレスになっていることがないかみてみてあげてください。
何か気になることがあれば当院が力になれることがあるかもしれませんのでぜひご相談ください。
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