循環器編1<咳について>

2021/03/27
犬猫もヒト同様に咳をすることがあります。

一言で『咳』と言っても原因は様々ですが、大きくは2つに分類されます。
一つは呼吸器の異常。
一つは心臓の異常。

両者は見た目で判断できないため、
咳をしている様子が見られたら病院でまず心音、肺音を聴診してもらい、
必要に応じてレントゲンなど画像検査を受けられるといいですね。

ただし、猫に関しては心臓が原因で咳をすることはあまりなく、そのほとんどが呼吸器の異常に伴うものと言われています。

呼吸器の咳で多いのは、気管虚脱、咽喉頭炎、気管炎、気管支炎、肺炎などが原因となっている咳です。
その他、気道内異物、気胸、腫瘍なども考えられます。

感染がない咳は乾いた咳のことが多く、
感染を伴い分泌液が増えている咳は湿性の咳になります。
いわゆる痰の絡んだような咳ですね。
咳の最後にゲハッと吐き出すようなしぐさが見られる場合もあります。


呼吸器の異常についてはまた別のコラムに書かせていただきますね。


心臓性の咳の場合は、
心臓病の悪化による心拡大に伴う気管支の圧迫、肺水腫(咳がでないこともあります)などが原因です
犬で圧倒的に多いのは僧帽弁閉鎖不全症の悪化による咳であり、
夜間・明け方や興奮時に乾性の咳をすることを特徴とします。

心臓病は、初期段階ではおもてに見える症状がないことが多いです。

中程度以上になると疲れやすい、咳などの症状が見られるようになります。

もし、心臓の雑音をすでに指摘されていて咳が増えてきている場合は、心臓病が悪化している可能性があるため、すぐに病院で診てもらいましょう。

咳には治るものと治らないものがありますが、放っておいていいものではありません。

「元気だから」と様子を見過ぎず、
なるべく早く受診し、
何が原因で咳をしているのか、
どう対処すれば良いのか
を把握しておくことが重要です。
早期に診断できれば、治療も軽くて済む可能性があります。

咳に気がついたら、まずは胸の音を聴かせてください。
一緒に原因を探っていきましょう。
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